国民民主が「お株」奪還へSNS戦略強化…支持者が動画作成したらポイント付与、ゲーム感覚で一体感向上へ
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国民民主党が、積極活用するSNSで支持者らとの一体感を向上させる取り組みに乗り出した。7月の参院選におけるSNS上の戦いで参政党に後れを取ったとの危機感からだ。活動量に応じてポイントを付与する仕組みとし、支持者の意欲を引き出すことを目指す。
新システムの名称は「こくみんクラブ」で、14日から体験版をウェブ上で始めた。登録すると、「党公式X(旧ツイッター)をフォローしよう」「(短く編集した)切り抜き動画を作ってみよう」などの課題が示される。ポスティングなど、ネット以外で行う活動も含まれている。達成すると難易度に応じてポイントが付与される。
支持者同士の活動をリアルタイムで「見える化」し、ランキング形式とすることで、上位入りを争うゲーム感覚も持てるようにした。ポイントはサイト内で使えるようにする。
システム導入は、参院選でSNS上の検索数や動画再生回数で参政党に先行されたことが契機となった。
国民民主は昨年の衆院選では、SNSや動画配信を駆使し、ネット上で存在感を発揮した。同党は、「手取りを増やす」のキャッチフレーズが拡散され、躍進の要因となったと分析した。だが、参院選では参政にお株を奪われた。国民民主によると、投稿サイト「ユーチューブ」では6~7月、「参政」の検索が「国民民主」の4倍に上った。
国民民主内では「戦略を練らないと、さらに参政との差を広げられる」との声が広がった。党内の検証では、記者会見や街頭演説の切り抜き動画を自主的に拡散する党員や支持者が参政より少なかったと結論づけ、てこ入れ策を模索していた。
SNS戦略の強化に注力する玉木代表は周囲に「これからはリアルとネット双方の活動が必須だ。党と有権者の距離を抜本的に変えたい」と意気込む。もっとも、玉木氏については、与野党で「重要判断に際し、ネット世論に左右されすぎる」との評がつきまとっており、SNS世論に偏重しないバランス感覚が求められることになりそうだ。