[特集]タイプ別 就活アドバイス
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2025年に卒業する大学3年生らを対象とする企業説明会(採用広報活動)が3月1日に解禁された。採用活動の早期化で既に内定を得た学生もいる。一方で、これから就職活動を始める学生も少なくない。エントリー開始や筆記試験を行う企業が増える3月に、学生が優先して取り組むべきことを専門家に聞いた。(新美舞)
3月にやるべきことはこれだ!
中央大学キャリアセンター担当副部長 松村祐明さん
行動し続けよう
説明会でその企業に合わないと気付いたり、書類選考に通らなかったりしても、すべては次の行動へのヒントになる。活動すればするほどチャンスは増える。落ち込むのは後回しだ。
タイプ別の傾向と対策
A.順調くん
最優先 もう一度、自己分析と企業研究を
「就活の成功=会社での成功」とは限らない。内定獲得後にこそ、自分に合った企業なのか丁寧に検討する。
周囲がうらやむ人気企業でも、思わぬ部署に配属されたり、入社後に社風やキャリア観が合わないと感じたりして退社する人はいる。今ならやり直しも可能だ。また、自分の長所や理想の働き方を再確認できれば、入社前にするべきことも見えてくる。
プラスα
・内定先への不安を書き出し、OB・OG訪問でぶつける。
・希望部署への行き方や、入社前にしておく勉強、取っておいた方が良い資格の助言を得る。
・能力面の不安は一人で悩まず、身近に見てきた家族に客観的な意見を求める
B.自信ない代さん
最優先 「能力がない」と思い込まない
インターン選考は採用選考よりも合格人数が限られることが多く、そもそも落選=不採用ではない。これまでの結果は企業との相性が良くなかっただけだ。
企業は国内だけで約370万社もある。マッチする企業は絶対にある。恥ずかしがらずに、家族や社会人の先輩ら自分を良く知る人たちに、自分の長所や合いそうな業界を聞こう。まずは自信の回復だ。
プラスα
・「あなたに合いそう」と言われた業界は合同説明会で複数社まとめて見る
・職種は絞る。「営業」でも自分に合うのは「法人営業か個人営業か」「扱う商品は高級品か日用品か」で、志望する企業が変わる
・キャリアセンターで、向いている企業を紹介してもらえることがある
C.空回りくん
最優先 具体的な助言を受ける
「数撃てば当たる」などと考え、結果の出ないやり方に固執していると、やがて自信をなくしてしまう。原因は自分の長所をうまく伝えられず、企業が知りたいことに答えられていないことが多い。個別具体的な助言が一番しやすいタイプ。
キャリアセンターへの相談を勧める。自己PRの文章や面接での表現など、細かく助言してもらえるはずだ。
プラスα
・自分の志望先だけでなく、他人から適性がありそうだと紹介された業界も見る
・落ちた面接のやり取りを書き出す。質問からずれた回答や、初対面の相手に通じない話し方をしている場合がある。「言いたいことが言えなかった」と後悔しないように準備する
D.ゼロからさん
最優先 やみくもに応募しない
ゼミや部活など打ち込んだものがある人は、それが最強のガクチカ(学生時代に力を入れたこと)や自己PRになる。
特にないと思う人でも、例えば、趣味が「アイドルの追っかけ」なら「行動力がある」「消費者行動に詳しい」、バイトが「居酒屋店員」なら「対応力が高い」「体力に自信がある」など何かしら見つけられる。焦らず自己分析から始めるのが近道だ。
プラスα
・キャリアセンターは状況に応じた個別相談に力を入れる時期。積極的に利用しよう
・大学時代にアピールできる経験がないと感じたら、中学・高校の時の経験でも良い
・対策が間に合わないなら、筆記試験がない企業や採用コースを探す
就活生へのアドバイス
リクルート就職みらい研究所長 栗田貴祥さん
2月1日時点の内定率は23.9%と現行の就活スケジュールとなった2017年度卒以降で過去最高を記録した。でも、焦らないでほしい。企業の採用意欲は堅調で、まだまだ採用を続けている企業は大手を含めて多数ある。
学生は効率を重視しがちだが、就活で大切なのは自己分析や企業研究を通して、どんな働き方や生き方をしたいのかを考える過程だ。特に企業情報はインターネットの書き込みや伝聞といった2次情報だけではなく、説明会やOB・OG訪問などで社員に直接確認すべきだ。例えばネットに「ブラック企業だ」と書き込まれていても、社員から「多忙でも代休がきちんと取れる」と聞けば、印象は異なるはずだ。
就活のゴールは内定ではない。働き方や生き方を考える作業は結論を急がず、時間をかけて取り組んでほしい。