北上市立大学補正案否決 31年度の開学計画再考 八重樫市長「設置へ理解得たい」

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議会で否決後、取材に応じる八重樫市長(20日、北上市で)
議会で否決後、取材に応じる八重樫市長(20日、北上市で)

 北上市議会は20日の臨時会議で、市が設置を目指す市立工科大学(仮称)の推進事業費833万円の一般会計補正予算案を、賛成少数で否決した。予算は国への大学設置の認可申請に必要な基本計画の策定費で、可決されれば設置に向けたゴーサインとなるはずだった。市が「未来への投資」と位置づけ、2031年度の開学を目指していた大学計画は再考を迫られることになる。

 市の想定によると、大学は工学部先端工学科の1学科で定員は1学年120人。中心部の本通り2丁目の再開発事業の中に、約135億円(市の負担約111億円)をかけて整備する。

 この日の臨時会議では、採決に先立って再開発事業と大学設置の関係や学生の確保の根拠などについて、質疑が4時間以上にわたって行われた。その後の討論では、「大学は未来への投資として価値がある」「再開発事業のために大学を設置するのか」など、賛否が分かれた。

 大学の基本計画策定費を盛り込んだ予算案の採決では、議長を除く議員25人のうち賛成が12人、反対が13人で、否決された。

 議会後に記者会見した八重樫浩文市長は「1票差で否決され、大変残念」とうつむいた。〈1〉大学そのものに反対〈2〉再開発事業の中の計画に反対〈3〉市民への周知不足――の三つの理由があったと指摘した上で、「未来の北上市にとって大学設置が必要だという思いは変わらない。否決の理由を分析して、開学予定は遅れるが、設置に向けて理解を得られるようにしたい」と語った。

 否決されたことで、大学を「本通り2丁目地区」の再開発事業として整備することは困難になった。3月に策定した基本構想も、候補地やスケジュールなどを見直すことになるという。

 傍聴席では約30人の市民が審議を見守った。市民有志でつくる「市立大学設置を考える市民の会」代表世話人の後藤誠子さんは「市議の方々に、すばらしい判断をしていただいた。会ではちらしを配ったり集会を開いたり、大変だったけれど、がんばった結果が出た」と話した。

北上市立工科大学(仮称)を巡る経緯

2021年度   市近未来政策研究所が高等教育機関の設置のあり方を研究 

  22年度   市が大学設置の可能性を調査

  23年度   大学設置基本調査を実施

  24年 5月 市が市立大の設置検討の方針

     10月 基本構想策定委員会を開催

     12月 候補地が「本通り2丁目」に

  25年 3月 市が基本構想を策定

     10月 基本計画策定費の補正予算案を否決          

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