全国唯一の公営自転車競技「250競走」、車券売り上げ低迷で半年間休止…大手チケットサイト参入目指す

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 千葉市が全国で唯一実施している公営自転車競技「 250にーごーまる 競走(PIST6)」が、今月から半年間の休止に入った。従来の「千葉競輪」から転換する形で2021年に始まったが、車券の売り上げが当初の目標を大きく下回る状況が続いている。多くの人に購入してもらえるよう、大手チケットサイトへの参入を目指し、開催形態などを見直すという。(柴田洋希)

半年間の休止に入った「250競走」=千葉市提供
半年間の休止に入った「250競走」=千葉市提供

 「250競走」は、従来の競輪とは使用する車両やバンクの長さ、周回する数などが異なる。国際大会で行われる自転車トラック種目「ケイリン」に準拠し、競輪選手6人がカーボン製のバイクにまたがり、1周250メートルの木製バンクを6周して順位を決める。

「250競走」の会場「TIPSTAR DOME CHIBA」(15日、千葉市中央区で)
「250競走」の会場「TIPSTAR DOME CHIBA」(15日、千葉市中央区で)

 時速70キロ・メートル近い競技スピードや、ランクの異なる選手が同一のレースを走ることによって生まれる「下克上」が見所だという。

 市の公営事業を巡っては、車券の売り上げ低迷から、70年近く続けてきた競輪事業を廃止する方針を15年に公表。その後、運営を委託していた会社から「250競走」の提案を受けて継続を決め、18年に基本協定を締結した。同市中央区にあった旧千葉競輪場を解体し、21年に運営会社が費用を負担する形で、約2000の観客席を備えたドームをオープンして始まった。

 市公営事業事務所によると、開始当初の売り上げ目標は120億円だった。21年度はコロナ禍で開催が遅れ、目標の10分の1程度の14億円、その後も10億円台前半で推移した。24年度は人気ユーチューバーと連携した効果もあって38億円まで積み上げたものの、千葉競輪場で最後の開催となった17年度の車券売り上げの110億円にも及ばない。

 事業は、運営会社から収益保証があるため、赤字にはならない。市への財政貢献となる一般会計への繰り出しは、事業収入に応じて決まる仕組みになっており、車券売り上げの伸び悩みに伴い、最低額の1700万円が続く。

 一方、従来の競輪事業を展開している松戸競輪(松戸市)は、車券売り上げが伸びている。21年度の247億円から右肩上がりで推移し、24年度は市単独での施行となった05年度以降で最高となる382億円、一般会計への繰り出しは6億円に上った。

 両者の明暗を分けたのは、コロナ禍で広まった民間ポータルサイトなどを活用したインターネット投票だ。

 松戸競輪のインターネット売り上げの割合は、17~19年度の40%台から20年度は約70%に上昇し、21年度以降は80%台で推移している。

 「250競走」には、1着の選手を予想する車券「単勝」があるなど、通常の競輪と異なる点がある。独自の情報システムを採用しているため、大手チケットサイトを通じた投票ができず、伸長するネット投票の波に乗れない状況が続いていた。

 市は、休止期間を使って大手チケットサイトの事業者が「250競走」の車券を取り扱えるよう、開催の形態を見直したうえで、来年度の再開に間に合うよう、事業者と契約する方針だ。

 市公営事業事務所の担当者は「販売経路が拡大できれば(運営会社による)赤字の 補填ほてん が解消される状況になるだろう」とし、「市場が拡大する中で新しい客層に『250競走』の魅力を届けたい」としている。

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