鶴ヶ島老人ホーム2人死亡、近隣住民衝撃「トラブル聞いたことない」「高級なホームという印象」
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埼玉県鶴ヶ島市の老人ホームに入所していた高齢女性2人が頭から血を流した状態で見つかり、死亡した事件で、うち1人の殺人容疑で施設の元職員の男が15日、緊急逮捕された。住宅街にある施設で起きた事件に、近隣住民には衝撃が広がった。
介護付き有料老人ホーム「若葉ナーシングホーム」で事件が起きたのは15日未明。施設5階の居室で暮らす小林登志子さん(89)を殺害したとして、県警は同日、昨年7月まで施設で働いていた無職木村斗哉容疑者(22)(熊谷市箱田)を殺人容疑で緊急逮捕した。4階の居室で暮らす上井アキ子さん(89)の殺害についても関与を認め、2人の名前を挙げて「刃物で刺して殺したことは間違いない」と供述しているという。
施設の斜め向かいに住む50歳代の女性は同日午前5時20分頃、救急車のサイレンの音で異変に気づいた。自宅2階のカーテンを開けると、施設の4階で被害者の心臓マッサージをしているような救急隊員が見えたという。女性は「家の目の前でこんなことが起こるなんて」と声を震わせた。
現場付近では、同日朝から広範囲に規制線が張られ、県警による鑑識作業が続いた。
ダンスを披露するボランティア活動でこれまでに2度、施設に入ったという市内の女性(76)は「記憶ではセキュリティーはしっかりしていた」と振り返る。正面玄関の自動ドアは外からは開かず、施設内の職員が遠隔操作していたという。「施設内部の雰囲気も明るかったのに」と声を落とした。
施設は東武東上線若葉駅に近く、周辺には多くの住宅がたち並ぶ。5階建てで、運営法人のホームページによると、1階はデイサービスのフロアや浴室などがあり、2~5階に居室やホールがある。定員は64人で、施設職員は県警に対して「満床状態だった」と説明しているという。
近くに住む女性(81)は「高級な老人ホームという印象がある。都内から入所する人もいると聞いている」と話し、20歳代の女性会社員は「トラブルは聞いたことがなかった」と語った。