臓器あっせん、患者3人から移植費用1億3000万円超…NPOに多額の利益か
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ベラルーシでは男性を含め、NPOの仲介で渡航した3人が移植手術を受けていた。警視庁はあっせんの実態を調べるため現地の移植費用の相場を確認。肝臓は約1600万円で、腎臓は約810万円だった。
肝臓移植を受けた男性は、NPOに相場の2倍を超える約3300万円を支払っていた。警視庁は、患者の滞在費やNPOスタッフの人件費などを差し引いても、NPOに約1000万円の利益が残ったとみている。
また、患者3人のうち、22年7月に現地で腎臓移植を受けた50歳代男性も、腎臓の相場の倍以上となる約1850万円をNPOに支払っていた。残りの1人は同年9月に肝臓と腎臓の同時移植を受けた40歳代男性で、NPOへの支払額は約8500万円。同時移植の相場は分かっていない。
NPOの口座は菊池容疑者が管理していたといい、警視庁が出入金の状況を調べている。
警視庁は9日、菊池容疑者を同容疑で東京地検に送検し、法人としてのNPOも同容疑で書類送検。菊池容疑者は調べに「海外での手術の場合は日本国内の許可は要らないと思った」と否認しているが、警視庁は、患者の募集などが国内で行われたことからあっせんに当たると判断した。関係先の捜索で約150人分の患者名簿を押収したという。
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