開業から赤字が続いた多摩モノレール、利用者10億人突破…今では「地域の足」として定着
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沿線周辺地域の開発が進んで住民が増えたことに伴って利用者も増加し、04年度決算で会社として初めて営業黒字を達成した。ただ、建設費が当初計画の倍に膨らみ、初期投資の借入金返済が経営を圧迫し続け、08年度には経営危機に直面。都が300億円を追加支援したことで、その後は経常利益の黒字化が進んだ。
利用者数は開業以来ほぼ毎年増え、コロナ禍前の18年度には過去最高の14万4000人が1日で利用するようになった。細渕さんは都内を離れた今も上京の際にはモノレールの様子を見に来るといい、「これからも多摩の“足”として、地域を支えてほしい」と話す。
延伸期待の声
都は北側の延伸ルート(上北台―箱根ヶ崎)について、30年代半ばの開業を目指す方針を明らかにする一方で、南側の延伸ルート(多摩センター―町田)も提示している。
延伸されることで初めて市内に鉄道が通る武蔵村山市で「モノレールを呼ぼう!市民の会」の会長を務める米原義春さん(80)は「延伸には利用者数の確保が必要と言われ続けてきただけに、10億人突破という数字が持つ意味は大きい」と喜ぶ。
昨年10月には、都などが北側ルート延伸に伴う都市開発の住民説明会を開催。武蔵村山市民にも鉄道が来る実感が広がっているという。米原さんは「延伸ルートが開業するまでしっかり見守っていきたい」と話す。
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