開業から赤字が続いた多摩モノレール、利用者10億人突破…今では「地域の足」として定着
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11月に開業25年を迎える多摩モノレール。東京都の多摩地域を南北に結ぶ“地域の足”として定着し、2月13日には累計利用者数が10億人を突破した。2030年代半ばまでに北側ルートの延伸も予定され、周辺住民の期待も高まる中、運行する多摩都市モノレールの社員らは「これからも長く愛される鉄道を目指したい」と気持ちを新たにしている。(高田悠介)
苦しいスタート
「おかげさまで10億人突破しました」
利用者数10億人を達成した2月13日午後、多摩モノレール・立川北駅の改札前では記念の号外チラシが乗客らに配られ、のぼりの前で記念撮影する親子連れの姿も見られた。駅務管理所長の梶田宜希さん(49)は「多くの人たちに愛着を持って使ってもらえるようになったと実感する」と感慨深そうに話した。
上北台―立川北駅間が開業した1998年度の1日平均利用者数は2万人弱。開業前に想定していた半分にも満たなかった。99年に入社し、広告を扱う部署に配属された梶田さんも「多摩モノレールを知っている人が少なくて、契約も全然取れなかった」と、苦しい日々を振り返る。
経営危機にも
「周りから『相当厳しいぞ』と言われて着任した」と苦笑するのは、東京都職員OBで2002年8月から4年間、社長を務めた細渕清さん(79)。00年1月に多摩センター駅までの全線開通によって利用者数は増加したものの、営業赤字が続いた。
細渕さんが力を入れたのは、多摩モノレールの認知度向上だ。コロナ禍前まで続いていた車内でワインやビールを楽しむ「ワイン列車」「ビール列車」など、様々な取り組みを導入した。
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