クマによる死者7人、過去最悪に…専門家「人里に依存する個体が増えている恐れ」
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今年度、クマに襲われて死亡した人の数が3日、過去最悪だった2023年度の6人を上回る7人になったことが環境省への取材でわかった。けがを含めた人身被害者の総数も、過去最多ペースで増えており、専門家が注意を呼びかけている。
クマによる死者は2日までに北海道で2人、岩手、秋田、長野県で各1人の計5人だったが、3日に同県大鹿村と宮城県栗原市で、計2人の死亡が確認された。4~8月の人身被害者の総数も計69人(23年度は71人)に上っている。
山のエサが不作の年は、秋頃に人身被害が増える傾向にあるが、今年は早い時期から住宅地など人の生活圏で続発。同省のまとめによると、4~8月の被害件数は、人の生活圏での発生が51・6%と半数を超え、死傷者数が過去最悪だった、23年度の37・7%を上回っている。
冬眠時期を前に今後、さらなる被害増加も懸念されるという。岩手大の山内貴義准教授(野生動物管理学)は、「食べ物を手に入れやすいと学習した若いクマなどを中心に、人里に依存する個体が増えている恐れがある」と指摘。「戸締まりをしっかりしたり、夜間の外出を控えたりするなど、人間も自衛策を講じる必要がある」と話している。