オープンAI、動画生成アプリの仕様見直しを表明…日本のアニメキャラの無断利用を制限へ
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【ニューヨーク=小林泰裕】米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は3日、動画生成アプリ「ソラ」で、日本のアニメキャラクターなどの著作物が無断で生成されない仕様に見直すと表明した。著作権を侵害しているとの批判が高まり、無断利用に制限をかける。
アルトマン氏は「近日中に著作権者に対し、キャラクターの動画生成をよりきめ細かくコントロールできる権限を導入する」と表明した。動画生成で得られた収益を著作権者と分配する仕組みを近く始める考えも示した。
米オープンAIは9月30日に「ソラ」を発表した。文章で概要を入力するだけで、最長10秒の高解像度の動画を音声付きで簡単に生成できる。SNS上では「ポケットモンスター」や「ドラゴンボール」のキャラに酷似した動画が次々に生成され、拡散していた。
アルトマン氏の意向表明後、ソラでは日本のアニメキャラの生成が制限されるようになり、動画拡散に一定のブレーキがかかった。
アルトマン氏は「本来生成されるべきでない動画まで生成される事例が一部生じる恐れがある」と問題点を認め、「日本の素晴らしい創造力に感謝の意を表したい」とも述べた。
オープンAIが、著作権者が拒否を申し出ない限り著作物が無断利用される「オプトアウト」方式を採用したことが一因とされる。今後は、著作権者が許可した場合のみ利用を認める「オプトイン」方式に近い仕様に見直すとしている。