不適切な債務整理が横行、義務の面談なく無理な返済…債務者「生活再建を妨げられた」

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弁護士事務所とやり取りした書面を手に、当時の状況について話す女性(9月22日、高松市で)
弁護士事務所とやり取りした書面を手に、当時の状況について話す女性(9月22日、高松市で)

 多重債務者の借金減額を図る債務整理を巡り、一部の弁護士らによる対応が不適切だとして問題視されている。債務者から十分な聞き取りをしないまま、任意整理で無理な返済を続けさせる事例が多いという。債務者は「生活再建を妨げられた」と訴えており、弁護士事務所の懲戒請求に踏み出したケースもある。(糸魚川千尋)

「言われるがまま」

 高松市の20歳代女性は、大学時代の奨学金を返済しながら香川県内のホテルで正社員として働いていたが、体調を崩して退職。その後はアルバイトをして手取りで月12万円ほどを得ていたが生活費が足りず、消費者金融などから借金をするようになった。2024年6~7月頃、負債は計約940万円に膨れあがっていた。

 そんな時に見つけたのが、ある東京都内の弁護士事務所だった。インターネット上で債務整理が得意とうたっており、「ここしかない」と電話した。電話では事務職員から負債状況を聞かれた後、同事務所に月3万5000円を支払うことで借金の一部を任意整理するとの契約を提案された。女性が承諾すると弁護士と名乗る人物が電話口に出て、利息の免除を借入先と交渉するなどと説明され、メールで書類をやり取りして契約が成立したという。

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