元交際相手の殺害容疑で逮捕の男「感情が一気に暴発」…被害女性「胸ぐらつかまれた」たびたびＤＶ相談

2025/10/02 08:54 （2025/10/02 11:57更新）

　元交際相手の女性を殺害したとして、大阪府警は２日、大阪府東大阪市の飲食店経営、永久寛史容疑者（５１）を殺人容疑で逮捕した。調べに「感情が一気に暴発してしまい、刃物で刺した」と供述しているという。

　発表によると、永久容疑者は１日午前１１時３０分～午後１時３５分頃、同市箱殿町の自宅で、住所不詳、無職佐藤ありささん（３３）の腹部などを刃物で刺すなどして殺害した疑い。２人は過去に同居していたという。

　永久容疑者は１日午後１時３５分頃、枚岡署に「人を刺した」と出頭。現場に駆け付けた同署員らが住宅の一室で倒れている佐藤さんを見つけた。室内には血のようなものが付いた包丁があり、佐藤さんの腹部など十数か所に刺し傷や切り傷が確認されたという。

　永久容疑者は逮捕前の任意聴取に「自宅で（佐藤さんと）話していて次第にもみ合いになり、腹が立って包丁で何回か刺した」と供述したといい、府警が経緯を調べている。

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　永久容疑者を巡っては２０２２年６月以降、佐藤さんから府警に「胸ぐらをつかまれた」「タオルでたたかれた」との相談が３回、「口論になった」とする１１０番が２回あった。直近の通報は事件４日前の９月２７日で、佐藤さんが永久容疑者宅に荷物を取りに行った際、トラブルになったという。

　府警は、相談を受理した枚岡署と本部で情報を共有し、永久容疑者への口頭注意を実施。佐藤さんには実家などへの避難措置を取り、被害届を出すように促したが、提出を望まなかったという。府警は「被害者の意向に沿って対応していた」としている。

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