国公私立81大学病院の経常収支508億円の赤字…24年度、医薬品・診療材料費など増加
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国公私立81大学病院の2024年度の経常収支が508億円の赤字だったと、全国医学部長病院長会議が9月30日に公表した。赤字総額は前年度の約3倍に上る。物価高騰や人件費の増加で厳しい経営状況が続き、全体の約7割にあたる57病院で赤字となった。
調査は大学病院の本院が対象で、全体の収支が赤字となるのは23年度に続き2年連続。赤字額を大学の設置主体別でみると、国立42病院で286億円、公立8病院で91億円、私立31病院で131億円だった。赤字病院だけでみると、57病院で総額936億円だった。
支出内容を調べると、黒字だった22年度に比べ、医薬品や診療材料の費用、委託費が10%以上増加。給与費の伸びも大きかった。
同会議は「大学病院本来の機能を維持するのが困難な状況に陥っている。このままでは病院閉鎖によって地域医療の崩壊が起こり、国民の健康や福祉に影響が出る恐れがある」と訴え、政府に緊急の財政支援を求めるとしている。