ナディア・アル・ファオール
イラク・エルビル:シリア北東部にある、広大な難民キャンプ、アル・ホルでは約5万7000人が暮らしている。キャンプの女性や子どもたちは、ダーイシュの過激なイデオロギーに未だ固執する多くの強硬派収容者が作り出す劣悪な環境と、ほぼ毎日の暴力に耐えている。
セーブ・ザ・チルドレンによると、キャンプ内では暴力が常態化しており、2019年3月以降、少なくとも130件の殺人が発生、2021年だけでも週に平均2人が殺害されている。多くの場合、殺人は子どもたちの目の前で行われ、加害者は処罰も受けていない。
これらの攻撃の圧倒的多数は、シリア人とイラク人が住むアル・ホルのメイン区域で起こった。少なくとも60カ国からの女性や子どもたちが暮らす、アル・ホルの別の区域(アネックス)も治安が悪い。
この場所を管理しているクルド赤新月社の職員、アラン・ダヒール医師はアラブニュースに次のように語る。「私たちはサービスを提供していますが、結局のところ、キャンプであることに変わりはありません。したがって、住宅プロジェクトとしては不十分です」
「ほとんどの子どもは孤児です。外国人女性を含め、彼らが忘れられているとは思いませんが、それぞれの国はまだ彼らを引き取りに来ていません」
アル・ホルで基本的な支援を行っている赤十字国際委員会の広報担当者イメーネ・トラベルシ氏は、食料、水、医療、教育へのアクセスという点で、キャンプ内の生活状況は国際水準をはるかに下回っていると指摘する。
トラベルシ氏はアラブニュースに対し、「アル・ホルのようなキャンプで生まれ、その区域から出ることなく死んでいき、短い人生のすべてを悲劇的に過ごしている子どもたちがいます」と述べた。
「他にも何万人もの子どもたちが、成長にとって非常に重要な幼少期をこのような状況で過ごしています。国際社会や出身国は、この事実への十分な知識と見識を持っているにも関わらず、です」
昨年2月、キャンプの一部が火災に見舞われ、少なくとも8人が死亡し、10人以上の子どもを含む多くの人が重傷を負った。極端な気候と設備の不足のため、呼吸器系の感染症や栄養失調が多発している。
「子どもたちは限りなく危険にさらされ、その権利はしばしば無視されています。子どもたちがキャンプで産声をあげ、そして息を引き取ること、あるいは無国籍のまま不安定な状態で成長することに、世界は目をそらし続けることはできません」とトラベルシ氏は述べている。
「これは現代における、最大かつ最も複雑な子どもの保護に関する緊急事態です。これ以上多くの命が失われる前に、行動を伴う政治的意志を見出すべき時が来ているのです」
アル・ホルは、この地域を長年にわたって揺るがした内戦によって避難してきた人々を収容してきた。しかし、2019年3月、東部のデイル・エゾル州にある同グループの最後の領土であるバグーズでダーイシュが敗北したことを受けて、その人口は突如急増した。
数千人の女性や子どもたち――その多くは捕虜や殺害された武装勢力の家族――が、バグーズの近郊ハサカのアル・ホルにトラックで運ばれた。以来、そのほとんどが米国の支援を受けたシリア民主軍(SDF)による警護の下に留まっている。
「当時は何週間も食べていなかったような気がします。私たちは文字通り、雑草を食べるしかありませんでした」と、子どもの頃に誘拐された後、バグーズでダーイシュの仲間として戦うことを強いられた若いヤジディ教徒、アイマン氏が語った。
「私たちには何もありませんでした。どうやって生き延びたのかわかりません。私はここにたどり着き、その後、ヤジディ教徒の生存者を探している人たちによる、地元の努力のおかげで救出されました」
2014年夏、ダーイシュの武装グループがイラク北西部にあるヤジディ教徒の先祖代々の故郷シンジャールに押し寄せたとき、何千人もの女性と子供が誘拐された。そして、同グループの歪んだ解釈を持つ独自のイスラム教に強制的に改宗させられた。
2019年初めにダーイシュが領土を追われた時、これらの元捕虜の多くは、ヤジディ教徒として名乗ることを恐れ、また洗脳から、アル・ホルを離れる選択を取ることもできなかった。
「私は自分を幸運だと思います」とアイマン氏はアラブニュースに語った。「私の友人や知り合いの女性の中には、救助を拒否した人もいます。彼らは洗脳され、トラウマを抱えながら、人目を避けてキャンプに留まることを選んだのです。彼らが今どうなっているのか、私は知りません」
援助機関は、以前から各国政府に対して、アル・ホルからシリアやイラクの家族が安全かつ自主的に、そして尊厳を持って地域社会に帰還することを支援するよう求めてきた。また、外国人戦闘員の子どもたちとその母親を母国へ送還することも同様に求めている。
「私は2018年からこの問題を追及し、約40人を母国に戻すことに成功しました。ほとんどが子どもたちです」と、元米国外交官のピーター・ガルブレイス氏はアラブニュースに語った。
欧米政府は、政治的な反動や費用、さらには当局がイスラム過激派の容疑者の起訴に失敗した場合の安全保障上のリスクを恐れ、自国民の引き取りに消極的だ。
「問題の一つは、国連や他のNGOが、各国が自国民を取り戻すべきだと言っているのに、現実には誰もそれを実行していないことです」とガルブレイス氏は言う。「何かを叫び続けても、それを現実のものとする助けにはなりません」
「英国、カナダ、フランスなど一部の国にとっては、シリア北東部に自国民を留めておくことはそれほど複雑な話ではなく、費用もかかりません。彼らを帰国させ、裁判、判決を経て刑務所に送るには数千ドルの費用がかかりますが、キャンプに留めておくのは数百ドルで済むのです」
その結果、キャンプに入れられた何千人もの罪のない子どもたちが欧米政府から事実上見捨てられ、暴力や病気、過激思想にさらされやすくなっている。
「子供たちは結局、親の過失の代償を払うことになるのです」とガルブレイス氏は言う。「ダーイシュに参加することを決めた男女には、何らかの形で、自身が属する政府がありました。ここに連れてこられた、あるいは生まれた子供たちには選択肢はありません。彼らは今、終身刑を宣告されているのと同じ状況です」
「彼らはまた、児童婚の危険にさらされ、キャンプを運営する強硬な過激派女性によって育てられます。私たちが救出したアメリカ人の孤児は、発見当時、ソマリア過激派の女性に育てられていました」
「子どもたちは、金のためなら何でもする冷酷な密輸業者や人身売買業者の手に落ちる危険性があるのです。ヤジディ教徒の女性の中には、ダーイシュにより生み出された苦難の末に、こうした業者によって売春のために人身売買されることになった者もいます」
「子供たちをキャンプから連れ出し、村や里親に預ける必要があります」
欧米政府は送還計画を早めるどころか、SDFが管理する刑務所や隣国イラクの杜撰な司法制度、あるいは資金繰りに苦しむクルド人が運用する地域政府やアル・ホルを運営する援助機関に問題を丸投げしようとしてきた。
この問題を外部委託することの危険性は、今年1月にダーイシュの残党が、SDFの警備下で数千人の元戦闘員が収容されていたハサカの刑務所に大規模かつ高度な攻撃を加えたときに、十分に証明された。
この攻撃で、77人の刑務所職員、40人のSDF隊員、4人の民間人とともに、374人の武装勢力が死亡したとする報告もある。約400人の収容者が行方不明のままであり、相当数の収容者が逃亡したことがうかがえる。
この事件は、この地域のキャンプや刑務所への攻撃や脱走未遂の最新例であり、ダーイシュが、これまで力を失ったと考えられていた地域で復活している可能性を示唆している。
一方、アル・ホルの子どもたちは、母親や仲間によって過激化され、不当な扱いに憤慨しながら、今や急速に大人に成長している。彼らの窮状に早急に対処し、彼らの心理的ニーズを適切に満たさない限り、援助団体は極端かつ永続的なダメージを受けると警告している。
セーブ・ザ・チルドレンのシリア担当ディレクターであるソニア・クシュ氏は、最近の声明の中で、「子どもたちは、このような悲惨な状況で暮らし続けることはできません」と述べている。
「アル・ホルで彼らが日常的に体験している暴力のレベルは、ぞっとするほどです。子どもたちの生活にこれ以上ストレスや恐怖を与えることなく、キャンプ内の治安の悪さに効果的に対処する必要がありまる。子どもたちはその体験に向き合うために、より多くの心理社会支援を受けることが緊急に必要です」
「しかし、この状況に対する唯一の持続的な解決策は、子どもたちとその家族が安全かつ自主的にキャンプから退去できるよう支援することです」
「ここは、子どもたちが成長する場所ではありません」
ニューヨーク:ベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相は金曜日、国連で批評家や抗議者たちに囲まれながら、ガザのハマスに対する自国の「仕事を終わらせなければならない」と世界の指導者たちに語り、壊滅的な戦争を終わらせることを拒否したことで国際的な孤立が深まっているにもかかわらず、反抗的な演説を行った。「西側の指導者たちは圧力に屈したかもしれない。イスラエルはそうではない」
ネタニヤフ首相の演説は、ますます分裂していく国内の聴衆と世界の聴衆に向けられたもので、彼が演説を始めた金曜日、複数の国の代表数十人が国連総会会場から一斉に退場した後に始まった。
ネタニヤフ首相は、パレスチナの国家承認を決定した国々に対し、次のように述べた:「あなた方の不名誉な決定は、ユダヤ人に対するテロリズムを助長し、あらゆる場所で罪のない人々に対するテロリズムを助長することになる」
イスラエルの指導者が話すと、意味不明の叫び声が会場に響き渡り、ギャラリーの支持者からは拍手が起こった。
ハマスに対する攻撃でネタニヤフ首相を支持してきたアメリカの代表団は、その場にとどまった。出席した数少ない世界の大国であるアメリカと英国は、自国の最高幹部や国連大使さえも派遣しなかった。その代わりに、より下級の、より低レベルの外交官で埋め尽くされた。
「反ユダヤ主義はなかなか死なない。実際、まったく死なない」とネタニヤフ首相は語った。ネタニヤフ首相は日常的に批判者を反ユダヤ主義者として非難している。
ネタニヤフ首相は、国際的な孤立、戦争犯罪の告発、そしてエスカレートし続ける紛争を終わらせることへの圧力の高まりに直面している。金曜日の演説は、国際社会の最大の舞台で反撃するチャンスだった。
これまで国連でたびたび行ってきたように、ネタニヤフ首相は「THE CURSE(呪い)」と題されたこの地域の地図を掲げた。大きなマーカーで印をつけた。彼は、戦争のきっかけとなった2023年10月7日のハマスの攻撃と、武装勢力に連れ去られたイスラエル人の人質に関するサイトにつながるQRコード付きのピンバッジを身につけ、それを指差した。イスラエル代表団のメンバーも同様のピンをつけていた。
ネタニヤフ首相はまた、この地域における政治的・軍事的アプローチにおいて彼の主要な同盟者であるドナルド・トランプ大統領を頻繁に賞賛した。ネタニヤフ首相は、中東全域での変化が新たな機会を生み出したと述べた。イスラエルはシリアとの交渉を開始し、シリアの新政権との安全保障の取り決めを目指すと語った。
イスラエル政府は金曜日、ガザにいる人々にネタニヤフ首相の言葉を確実に伝えるため、国境に拡声器を設置するなどの措置をとった。首相官邸はまた、イスラエル軍がガザの携帯電話を占拠し、首相のメッセージを流したと主張した。AP通信のガザ駐在記者は、ネタニヤフ首相の演説がガザの携帯電話で放送された形跡はないと見ている。
ネタニヤフ首相は、今回の特別措置は、ガザで拘束されているイスラエル人人質に連絡を取るためのものだと述べた。彼はヘブライ語で話し、まだ生きていると思われる20人の名前を読み上げた。しかし、演説の多くは、イスラエルへの批判を強める国際的な聴衆に向けたものでもあった。
注目の演説
ネタニヤフ首相の国連総会での演説は、常に注視され、しばしば抗議され、確実に強調され、時には劇的な主張の場となる。しかし今回は、イスラエルの指導者にとってはこれまで以上に高い賭けだった。
ここ数日で、オーストラリア、カナダ、フランス、英国などがパレスチナ独立国家の承認を発表した。欧州連合(EU)はイスラエルへの関税と制裁を検討している。今月の国連総会では、イスラエルにパレスチナ独立国家を約束するよう求める拘束力のない決議が採択された。
国際刑事裁判所は、ネタニヤフ首相の人道に対する罪を告発する逮捕状を発行したが、彼は否定している。国連の最高裁判所は、イスラエルがガザで大量虐殺を行ったという南アフリカ共和国の申し立てを検討しているが、イスラエルはこれに激しく反論している。
ネタニヤフ首相が金曜日に演説したとき、厳重に警備された国連から数ブロック離れた場所には、何百人もの親パレスチナ派の抗議者たちが集まっていた。
「イスラエルは、この世界のすべての良心的な人間に対する戦争を選択した」とパレスチナ青年運動の組織者であるニダア・ラフィ氏が言うと、増え続ける群衆から「恥を知れ」という声が上がった。「大衆は、この戦争は常にパレスチナの完全な民族浄化のためであり、パレスチナの土地の搾取と窃盗のためであったという、取り返しのつかない事実に気づいたのだ」
ネタニヤフ首相のやり方への反発高まる
今週の国連安全保障理事会の特別会合では、イスラエルで約1,200人が死亡し、251人が人質に取られ、戦争の引き金となったハマス過激派による2023年の攻撃について、各国が次々と恐怖を表明した。多くの代表がイスラエルの対応を批判し、ガザでの即時停戦と援助の流入を求めた。
イスラエルの掃討作戦によって、ガザでは6万5000人以上のパレスチナ人が死亡し、人口の90%が避難し、飢餓に苦しむ人が増えている。
現在、150カ国以上がパレスチナ国家を承認しているが、アメリカは承認しておらず、イスラエルを声高に支持している。しかしトランプ大統領は木曜日、イスラエルにヨルダン川西岸地区を併合させないとワシントンで記者団に述べ、限界があることを示唆した。
イスラエルはそのような動きを表明していないが、ネタニヤフ政権の主要メンバー数人はそうすることを主張している。また、政府高官は最近、ヨルダン川西岸地区を事実上二分するような物議を醸す入植計画を承認した。トランプ大統領とネタニヤフ首相は訪問中に会談する予定だ。
ネタニヤフ首相の事務所はまた、「軍と協力する民間団体に対し、イスラエル側の国境にあるトラックに拡声器を設置するよう指示した」と声明で述べ、その放送は兵士を危険にさらさないように手配されると指摘した。
パレスチナ、前日に国連で発言
ネタニヤフ首相は、その前日の首脳会議で、パレスチナの指導者マフムード・アッバース大統領が、米国にビザを拒否された後、木曜日にビデオを通じて総会で演説した。アッバース氏は、最近の承認発表を歓迎しながらも、国家樹立を実現するためには世界がもっと努力する必要があると述べた。
「国際社会がパレスチナの人々に対して正しい行動をとる時が来た」とし、「占領から解放され、イスラエル政治の気質の人質であり続けないという彼らの正当な権利」を実現する手助けをする必要があると述べた。
アッバース氏は国際的に承認されたパレスチナ自治政府を率いており、ヨルダン川西岸地区の一部を管理している。ハマスがガザの立法選挙で勝利したのは2006年のことで、翌年にはアッバース氏の軍から支配権を奪取した。
イスラエルは1967年の中東戦争でヨルダン川西岸地区、東エルサレム、ガザ地区を占領し、2005年にガザから撤退した。パレスチナは、国際社会が数十年にわたって受け入れてきた「2国家解決策」の一部である、3つの領土すべてが自分たちの構想する国家を形成することを望んでいる。
ネタニヤフ首相はこれに強く反対し、パレスチナ国家を建設すればハマスが報われると主張している。ネタニヤフ首相は演説で、イスラエルはすべての国を代表してイスラム過激派と戦っていると主張した。
「あなたは心の底では、イスラエルがあなたの戦いと戦っていることを知っている」と彼は言った。
AP