離婚率が全国最低の富山県、理由は…よいことばかりではなかった

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30年でほぼ半減

 天野さんが提唱するのは婚姻数を分母にして離婚数の割合を示す「離婚化指数」だ。夫婦がどれだけ減っているかを可視化しやすい。24年の離婚、婚姻数で計算すると、富山の指数は全国2番目の低さ(0・33)となる。

 天野さんは富山が離婚率だけでなく、指数も低い理由を「結婚も離婚も減っているからだ」と説明する。

 天野さんによると、同指数が低い地域には〈1〉婚姻が多く、離婚が少ない〈2〉婚姻も離婚も少ない――の2パターンがあり、〈1〉は首都圏や愛知といった都市部、〈2〉には北陸3県が該当する。 実際、富山県内の婚姻数は減少し、約30年で半数近い3324件(24年)になり、減少幅は全国平均より大きい。離婚数も全国より速いペースで減り1096件(同)だった。

若い女性が県外へ

 婚姻や離婚の減り方が大きいのはなぜだろうか。富山では就職期の女性の県外転出が男性より多い。24年の総務省の住民基本台帳人口移動報告によると、富山県の20~24歳女性の転出超過は806人で、同年代男性の1・97倍だ。

 天野さんは「職場や家庭での母の姿をみた若い世代が『富山に残りたい』と思わないのでは」と指摘。「世間体を気にして離婚に踏み切れない女性を見た若い世代が県外に出ている可能性もある。『離婚したくてもできない』人が多いだけではないか」と推測した。

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