カーク氏射殺の容疑者、16日に起訴・罪状認否が行われる見通し…「見解が解せない」短期間で過激化か
完了しました
【ニューヨーク=金子靖志】トランプ米大統領を支持する保守系団体「ターニング・ポイントUSA」代表のチャーリー・カーク氏(31)が射殺された事件で、検察当局は12日、逮捕された米西部ユタ州のタイラー・ロビンソン容疑者(22)を殺人などの罪で16日に起訴し、同日に罪状認否が行われるとの見解を示した。複数の米メディアが報じた。
当局の発表などによると、ロビンソン容疑者は、自宅から約400キロ離れたユタ州のユタバレー大で10日にカーク氏が登壇することを事前に把握。犯行の約30分前に同大に到着し、約200メートル離れた建物の屋上からライフル銃を撃ち、首に命中させた疑い。犯行後は、服を着替えて逃走した。
犯行前、家族との会話で、カーク氏について「彼の見解が許せない」と語り、政治的な傾向を強めていたという。捜査当局は「容疑者が短期間で過激化した」とみている。
米CNNによると、容疑者の父親は米連邦捜査局(FBI)が公開した写真を見て、容疑者が銃撃犯だと確信。問い詰めると自白し、出頭を促したが、容疑者は「自首するくらいなら自殺した方がましだ」と答えたことから、知人の牧師を通じて通報したという。
捜査当局は11日深夜、カーク氏の自宅近くで身柄を拘束。同大の学生ではなく、単独犯とみられるという。
国際ニュースを英語で読む