俳優の吉行和子さん死去、90歳…テレビドラマ「3年B組金八先生」・映画「愛の亡霊」など出演
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テレビドラマ「3年B組金八先生」や映画「愛の亡霊」など、多くの作品で存在感を示した俳優の吉行和子(よしゆき・かずこ)さんが2日、肺炎で死去した。90歳だった。告別式は近親者で済ませた。
1954年に劇団民芸付属の研究所に入り、舞台「アンネの日記」に主演。「にあんちゃん」など映画にも出演し、俳優としての才能を開花させた。
退団後、唐十郎さん作・鈴木忠志さん演出の「少女仮面」に出演、鈴木さん主宰の劇団SCOTが上演した「ディオニュソス」などで活躍し、水戸芸術館の開場公演にも参加した。一人芝居「MITSUKO」を13年間演じ続けた。
映画では、78年のカンヌ国際映画祭で大島渚監督が監督賞を受賞した「愛の亡霊」で評価を高めた。「佐賀のがばいばあちゃん」で主演、近年も山田洋次監督の「東京家族」や「家族はつらいよ」シリーズに出演し、包容力のある母親や祖母役で親しまれた。
テレビドラマでも「3年B組金八先生」では教師役を好演。NHK連続テレビ小説では、「つばさ」「ごちそうさん」に出演したほか、美容師だった母がヒロインのモデルになった「あぐり」も放送された。
父・エイスケ、兄・淳之介、妹・理恵も作家という芸術一家。自身も「どこまで演れば気がすむの」で84年の日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した。