夜空に飛び交う松明の炎、五穀豊穣願う火祭り「花脊の松上げ」…人口減少で継承が課題

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夜空に投げられた松明で描かれた炎の放物線(78秒露光)(いずれも15日午後、京都市左京区で)=川崎公太撮影
夜空に投げられた松明で描かれた炎の放物線(78秒露光)(いずれも15日午後、京都市左京区で)=川崎公太撮影

 豪快に 松明たいまつ を投げ、五穀 豊穣ほうじょう を願う火祭り「 花脊はなせ の松上げ」が15日夜、京都市左京区花脊八桝町で行われた。

 火伏せの神・愛宕神社(京都市右京区)への献火の行事に由来し、京都市北部の山あいに伝わる。花脊では江戸時代に始まったとされ、毎年8月15日に行われる。

 午後9時、上桂川の河川敷で、松明約1000本に点火。法被姿の男衆が高さ約20メートルの「 燈籠木とろぎ 」の先端の籠を目がけ、麻ひもで結ばれた小型の松明をくるくると回し、かけ声を上げながら勢いよく放り投げた。

松明に火をつける保存会のメンバーら
松明に火をつける保存会のメンバーら

 炎が夜空に飛び交い、籠に命中して激しく燃え上がると、見物客からは大きな拍手と歓声が上がった。

 例年、大勢の見物客が訪れるが、町は人口減少と高齢化が進行。現在の住民は29人と、30年前から約6割減った。祭りの運営には市中心部で暮らす元住民らも積極的に加わっているが、維持・継承が課題だ。

 保存会で最若手の男性(44)は4年前に町へ移住し、約30年ぶりの新メンバーとして携わる。男性は「住民らのたゆまぬ努力によって守られてきた祭り。子や孫の世代にも、先人がつないできた祭りの景色を残したい」と、祭りを支える決意を語った。

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