アメリカの原発で核燃料冷却水4・5トン流出、現場責任者は叱責恐れ虚偽報告

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 【ワシントン=中根圭一】米電力大手コンステレーション・エナジーのクアッドシティーズ原子力発電所(イリノイ州)で2023年、炉内にある核燃料の冷却水が流出したトラブルがあったにもかかわらず、米原子力規制委員会(NRC)に虚偽の報告がなされたとして、NRCが同社に行政処分を行ったことがわかった。

イリノイ州
イリノイ州

 NRCは同社について、虚偽報告など計6件の違反を確認している。行政処分にあたる「確認命令」を今年7月16日付で出し、再発防止を求めた。

 NRCによると、核燃料交換のため運転停止中だった23年3月、運転員が手順書を無視して1号機の原子炉の弁を開けたまま作業し、冷却水約4・5トンが炉外に流れ出た。現場責任者は上司からの 叱責しっせき を恐れて運転日誌に記録せず、NRCには「ホースの損傷が原因」と偽って報告した。

 冷却水の流出は6分後に止まったものの、その後9分続けば、冷却水の水位が核燃料の上端まで低下する恐れがあったという。米政策研究機関「憂慮する科学者同盟」のエドウィン・ライマン博士は声明で、「炉心損傷になる大事故の前兆だった」と指摘している。

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