アスベスト訴訟でメーカー側と和解成立、元労働者ら400人に52億円支払い…原告団「高く評価」

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 建材用アスベスト(石綿)で健康被害を受けたとして、元建設労働者らが建材メーカーに損害賠償を求めた二つの訴訟で、東京高裁で7日、メーカー7社が原告計400人に計約52億円を支払う内容で和解が成立した。このほか原告46人は、和解金は受け取れないものの、メーカーから弔意や見舞いの意を表明されることで和解を受け入れた。

東京高裁
東京高裁

 原告弁護団によると、全国で起こされた同種訴訟33件(原告計約1450人)で最大規模の和解となる。和解したのは2008~14年に東京地裁に提訴した集団訴訟の原告ら。和解条項では、訴えられた建材メーカーの中で市場占有率の高い7社が賠償責任を負うこととなった。

 一連の訴訟では最高裁が21年、国とメーカーの賠償責任を認める統一判断を示し、国は1人最大1300万円の和解金を支払うことなどで基本合意した。一方で、メーカー側の賠償範囲や金額を決めるための訴訟が続いている。

 原告団は7日、今回の和解について、「提訴から長い年月が経過し、亡くなった被災者も多い。全国の同種訴訟の早期解決を促進するもので高く評価できる」との声明を出した。

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