救急搬送で人工呼吸器が作動せず、医療機関で女性の死亡確認…設定誤り確認も怠ったか

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 大分県臼杵市消防本部は30日、同市の女性(70歳代)を救急搬送する際、心肺蘇生用の装置が作動していなかったと発表した。女性は搬送後に死亡が確認されたが、死因との因果関係は認められないという。

 発表によると、28日午前9時10分頃、女性を自宅に迎えに行った医療機関の関係者から通報があり、到着した救急隊員4人が女性の心肺停止を確認した。

 救急車での搬送に向け胸骨圧迫や人工呼吸ができる装置を女性に装着したが、人工呼吸機能が作動していなかった。何らかの理由で空気供給をしない設定になっており、隊員も動作確認を怠っていた。搬送先の医療機関に到着後、医師の指摘で気付いた。

 29日、女性の遺族に謝罪した。これまではその都度持ち出していた装置を救急車に常備して設定を変えないようにするなどの対策をとり、8~10月には救急に特化した訓練を実施する。同消防本部は「亡くなった女性や家族におわび申し上げる。職員一丸となって再発防止に取り組みたい」とした。

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