SBI・楽天・松井のネット証券3社、口座乗っ取りで半額補償…「全額」大手と対応割れる

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 インターネット上で証券口座が乗っ取られ、不正に株を売買されていた問題で、SBI証券と楽天証券、松井証券のネット証券大手3社は25日、原則として被害の半額を金銭で補償すると発表した。野村証券などの大手証券は、被害口座を原状回復させる方針で、対応が分かれた。

楽天証券本店
楽天証券本店

 SBIと楽天は全ての被害者に見舞金として一律1万円を支払う。不正取引に伴う売買手数料などは3社とも返金する。

 乗っ取り被害を巡っては、不正に入手したIDやパスワードでログインし、株を売買する手口が多いとされる。ネット証券各社は「当社システムから顧客情報が漏えいした事実はなく、顧客自身によるパスワードなどの厳重な管理が不可欠」(楽天証券)とする一方、安全対策の呼びかけが不十分だったため半額補償を原則とした。

 一方、三菱UFJeスマート証券は25日、原状回復を含む補償を行うと発表した。

 金融庁によると、口座乗っ取りによる不正な売買額は6月までに約5710億円に上る。同庁は証券各社に対し、ログイン時などにID、パスワードのほか、生体情報なども含めて本人確認する「多要素認証」を必須とするように求める。

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