地球外生命の存在を期待させた15年前の論文、サイエンスが掲載撤回…「ヒ素で成長する細菌」

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 【ワシントン=中根圭一】米科学誌サイエンスは24日、米航空宇宙局(NASA)などの研究チームによる、猛毒のヒ素を利用して生きる細菌を見つけたとする2010年の論文について、掲載を撤回すると発表した。

ヒ素化合物の亜ヒ酸。和歌山カレー事件でも検出された
ヒ素化合物の亜ヒ酸。和歌山カレー事件でも検出された

 チームは、米国内の湖で見つけた細菌がヒ素を使って成長しているとの論文を同誌で発表。地球とは異なる環境でも生きられることから、地球外生命が存在する可能性が高まったと注目された。しかし、他の研究者らが同じ細菌で実験しても再現できず、論文に問題があると指摘されていた。

 同誌は掲載撤回の理由について「主要な結論が欠陥のあるデータに基づいているため」と説明している。

 ただ、研究には故意の不正行為が確認されておらず、研究チームの著者らは同誌に異議を申し立てている。これに対し、同誌は「近年、撤回の基準の範囲を広げた」と説明している。

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