再審無罪確定した西山美香さんの国賠訴訟、滋賀県が控訴断念へ…違法捜査認め3100万賠償確定か
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滋賀県東近江市の湖東記念病院で起きた入院患者の死亡を巡り、再審無罪が確定した元看護助手・西山美香さん(45)が国と県に賠償を求めた訴訟で、県は、県警の捜査の違法性を認めた大津地裁判決を受け入れ、控訴しない方針を固めた。複数の県関係者への取材でわかった。西山さん側も控訴しなければ、県の約3100万円の賠償責任が確定する。
同病院では2003年、慢性呼吸不全の患者(当時72歳)が死亡。西山さんは04年、「人工呼吸器の管を外した」と自白したため、殺人罪で逮捕・起訴され、07年に最高裁で懲役12年が確定した。17年に大阪高裁が再審開始を決定し、20年3月に地裁が再審無罪を言い渡した。
17日の大津地裁判決は「取調官が不当な誘導、働きかけをして虚偽の自白をさせた」と指摘。否認しても供述調書を作成せず、起訴後も取り調べを続けて自白を維持しようとしたとし、違法な捜査だったと認めた。
県警が検察に対し、患者が「たん詰まり」で死亡した可能性に解剖医が言及した捜査報告書などを意図的に送致しなかったことが疑われるとも言及していた。
西山さんは「自白に信用性がないと知りながら違法に起訴した」として国への賠償も求めていたが、判決は国に対する請求は棄却した。西山さん側は国についての認定を不服として控訴する方針を示している。