「東洋大卒」詐称疑惑の伊東市長、職員に示した「卒業証書」の提出を拒否…「刑事訴追につながる可能性」理由に
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静岡県伊東市の田久保真紀市長が「東洋大卒」と学歴を偽ったと指摘されている問題で、田久保市長は18日、市議会の調査特別委員会(百条委員会)から求められた「卒業証書」とされる書類について、「公職選挙法違反で刑事告発されており、刑事訴追につながる可能性がある」として提出を拒否した。
11日に行われた百条委の証人尋問で市秘書広報課長は、市の広報誌作成にあたり、田久保市長から卒業証書だとする書類を示されたと証言。百条委は18日午後4時までにこの書類を提出するよう求めていた。
田久保市長は書類の代わりに拒否理由を記した「回答書」を中島弘道議長に提出。「憲法に保障された自己に不利益な供述を強要されない権利に基づくもので、地方自治法第100条の『正当な理由』に該当する」と主張した。提出後、報道陣の取材に応じた田久保市長は「今月中に辞職することが希望だ」と述べた。
田久保市長はこれまでに、東洋大は「卒業」ではなく、「除籍」だったと説明している。百条委は今後、田久保市長に証人尋問への出頭を要請するほか、東洋大に除籍理由や在籍期間などを文書で照会する方針だ。