美容専門学校バーベキュー死傷事故「理事長に責任」…「服従するしかない」進言できない組織風土も一因
完了しました
福岡県柳川市のハリウッドワールド美容専門学校で昨年5月、バーベキューコンロにかけたアルコールが引火して男子学生4人が死傷した事故で、弁護士らでつくる第三者委員会が4日、調査報告書を公表した。第三者委はアルコールの使用を発案した古賀英次理事長(65)の責任を認定した上で、職員が危険性を進言できない閉鎖的な組織風土も一因となったと結論づけた。
古賀理事長はこの日、記者会見を開いて「安全に対する配慮を著しく欠いた」と謝罪し、同日付で理事長を辞任すると表明した。
報告書によると、古賀理事長は食中毒などを防ぐため、消毒用アルコールを使って短時間で着火すると職員に伝えた。複数の職員が「危ない」と感じたが、異論は出なかったという。
アルコールをかける古賀理事長を見た職員が約1リットルをコンロに注いだことで燃え上がり、男子学生(当時18歳)が翌月に死亡した。この職員は第三者委に「早く火をつけないと迷惑をかける。理事長から怒られるのが嫌だった」などと説明した。同僚は古賀理事長が以前からこの職員を集中的に
第三者委は古賀理事長による長年の「ワンマン経営」の下、職員の間に「理事長に服従するしかない」という雰囲気が
古賀理事長は会見で「仕事ができない職員を強く指導したことはあったが、ハラスメントという認識はない」と語った。福岡県警は1月、古賀理事長ら3人を業務上過失致死傷容疑で福岡地検に書類送検している。
◆ 調査報告書のポイント
・理事長がアルコール使用を発案
・強権的経営で反対意見出ず
・叱責を恐れた職員が1リットルを投入
・危機管理マニュアル作成せず
・経営体制の抜本的刷新が必要