証券口座乗っ取られた男性、SBI証券に金融商品の返還求め提訴
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インターネット証券大手・SBI証券(東京)に開設した証券口座が乗っ取られ、保有していた金融商品を不正に売却されたとする大学講師の男性(60)が、売却された金融商品を返還するよう同社に求める訴訟を東京地裁に起こした。男性が4日、東京都内で記者会見し、明らかにした。
男性によると、今年4月、証券口座が不正アクセスされ、保有していた不動産投資信託(
男性は「長年積み上げてきた資産が一瞬で消失した。有価証券を預かっている証券会社には元の状態に戻す責任がある」と主張。SBI証券は「訴状が届いていないのでコメントできない」とする一方、乗っ取り被害への補償は行う方針だと明らかにした。今月中に顧客に順次連絡する予定だという。
金融庁によると、証券会社が把握した1~5月の不正アクセス件数は1万件以上で、不正な売買金額は計5000億円を超えている。