パリコレ「御三家」が健在…コム・デ・ギャルソンとヨウジヤマモト、イッセイミヤケ
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9~10月に開かれた2025年春夏パリコレクションで健在ぶりを世界に示した日本の3大ブランド。今では「御三家」とも呼ばれるコム・デ・ギャルソン、ヨウジヤマモト、イッセイミヤケがパリコレに初参加したのは1970~80年代だ。昭和から平成、令和と時代は移り変わっても、それぞれの哲学は
異形が呼ぶ希望
コム・デ・ギャルソン のランウェーを歩いたのは異形の服だった。赤いネットや血しぶきを想像させるプリントの布を多数取り付けたもの。大きな頭巾のように頭から膝まで覆ったもの。照明が消えると拍手と歓声が起こった。
デザイナーの川久保玲さんは「不確実な社会だけど、透明性を持って立ち向かえば希望が持てることを表現したかった」と語った。同ブランドの服は思考を刺激する。大きな拍手や歓声は、デザイナーの強い意思が人々に届いたことの表れだろう。
軽さ・涼しさ提案
レースなど透ける素材を多用し、軽くて涼しげな服を披露したのは ヨウジヤマモト 。デザイナーの山本耀司さんが近年の異常なほどの暑さを意識して発案したという。色の違うレースを複雑に組み合わせたドレスが目を引いた。
テーマは「破壊」を掲げ、ショーの構成でも似通ったデザインの服が連続するのを避けた。破壊の結果、行き着くのはシンプルさ。最終盤に登場した赤いドレスは複雑な要素はないものの、美しいシルエットで存在感を示した。
和紙からの着想
イッセイミヤケ
は和紙から着想した。折りシワがたくさん入った薄茶色のコートやワンピースは麻の細かい繊維でできている。古くは「
デザイナーの近藤悟史さんは、亡き創業者の三宅一生さんから日本では昔、紙で服を作っていたことを聞いたといい、「徳島の和紙工房で学び、理解が深められたのでテーマにした」と話す。師のように、あらゆる素材の可能性を探求していくのかもしれない。