タイ首相の職務停止…国境紛争のカンボジア側に取り入るような態度、電話会談の音声で明るみに
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【バンコク=水野哲也】タイの憲法裁判所は1日、カンボジアとの国境問題を巡り、ペートンタン・シナワット首相の解職を求めていた上院議員らの請求を受理し、首相の職務を一時停止した。首相職は副首相が代行する。ペートンタン氏は15日以内に書面で弁明する機会が与えられ、憲法裁が解職に相当するかどうか判断する。
タイとカンボジアが長年争ってきた国境の係争地で5月28日に両国軍が交戦し、カンボジア兵士1人が死亡したことが発端となった。対立が激しくなる中、ペートンタン氏がカンボジアのフン・セン前首相と非公式の電話会談を行った際の音声データが、6月18日にカンボジア側から流出した。その中でペートンタン氏は、タイ軍幹部を「あちら側の人」と呼ぶなどして批判し、フン・セン氏に取り入るような態度を取っていた。
タイ国内ではペートンタン氏に対する批判が一気に高まり、保守派に近い上院議員らは憲法裁に首相解任を求める解職請求を提出していた。首都バンコクでは辞任を求める大規模集会も開かれており、職務停止によりタイ政治がさらに混迷するのは必至だ。
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