道の駅「のだ」移転オープン 三陸道全通 野田IC近く

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三陸沿岸道路の野田IC近くに移転オープンした「ぱあぷる」。南部曲り家を模した大屋根が存在感を放つ(いずれも20日、野田村で)
三陸沿岸道路の野田IC近くに移転オープンした「ぱあぷる」。南部曲り家を模した大屋根が存在感を放つ(いずれも20日、野田村で)
県産杉がふんだんに使われた館内には開放的な空間が広がる
県産杉がふんだんに使われた館内には開放的な空間が広がる

 野田村の道の駅「のだ」(愛称・ぱあぷる)が20日、三陸沿岸道路の野田インターチェンジ(IC)近くに新たに移転オープンした。旧駅はICから離れた場所に立地していたが、仙台市から青森県八戸市までをつなぐ三陸道が全線開通したことで、人などが都市部へ流出する「ストロー現象」を危惧して移転したという。交通流動に対応した新たな村の玄関口としての機能が期待される。(福守鴻人)

■ストロー現象危惧

 ぱあぷるは、もともと三陸鉄道・陸中野田駅と国道45号に挟まれた場所に1992年に開業。しかし三陸道が2021年に全線開通すると、久慈市や山田町などではIC付近に新たな道の駅が整備され、交通の利便性が一気に高まった。

 野田村内でも、開通を機に「人が都市部へ流出してしまうのでは」との懸念が広がっていた。こうして15年頃からIC付近への移転構想が浮上し、約10年をかけて実現にこぎつけた。

■塩ソフトなど

 新施設は南部曲り家を模した大屋根が特徴で、県産杉材をふんだんに使用。柱や壁を極力減らした開放的な空間が来訪者を迎える。道の駅の愛称は旧駅と同じぱあぷるを採用。野田村の景勝地・十府ヶ浦海岸の「紫色の小豆砂」に由来するという。

 他の道の駅との違いを打ち出すべく、様々な工夫を施した。食堂では新メニューの「のだ塩 こうじ からあげ定食」や「山ぶどうポークカレー」などを提供。定番の「のだ塩ソフト」も人気を集めている。平日午前6時半からは500円の朝定食も始めた。

「曲り家」県産杉ふんだん

 

 また調理場を備えた「自由工房」も目玉の一つだ。地元の農家や漁師らが消費者と対面で商品を販売し、飲食加工業など新しい事業に挑戦できる場を提供する。

 さらにアウトドア需要の高まりや道の駅を拠点に周辺の観光を楽しむ「滞在型観光」への対応として、100ボルトの電源を備えた車中泊用の区画4台分のほか、シャワー室も完備した。

 久慈市から訪れた看護師の金沢歩さん(35)は「以前より開放感があってきれい。これからソフトクリームを楽しみたい」と話した。村産業振興課の弐又正貴課長は「泊まって、食べて、休める場所。野田村の良さを感じてもらい、道の駅を起点に村を巡ってほしい」と期待を込めた。

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