「わかもと製薬」違反接待、株主総会で謝罪…関与した関係者を処分したと説明
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東証スタンダード上場の「わかもと製薬」(東京)は24日、株主総会を開き、取引先の病院の院長に送迎接待を重ねていたとして業界団体から指導を受けた問題について謝罪した。報道を受けて株主側が説明を求めていた。
総会に出席した株主らによると、経営陣が、「多大なるご心配をおかけし、深くおわび申し上げる」と謝罪。関与した関係者を処分したなどと説明した。
同社は2013年10月から24年4月、近畿地方の病院の院長に対し、自宅と病院の間などの送迎を繰り返していた。送迎回数は、直近約5年間だけでも936回に上った。
製薬会社などでつくる「医療用医薬品製造販売業公正取引協議会」は昨年12月、こうした行為を「医薬品の取引を不当に誘引する手段として行われた」と認定。景品表示法に基づく自主規制ルールである公正競争規約に違反するとして、再発防止などを求めて指導した。