小6いじめ「重大事態」認定、登校再開後にPTSD診断…蹴られて公園の滑り台から落下
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広島県福山市の市立小学校で昨年5月、6年の児童が同級生に蹴られて公園の滑り台から落下し、大けがを負った事案があり、市教育委員会がいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定していたことがわかった。児童は登校再開後に心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、卒業後に同級生とは別の中学に進学したという。
市教委が20日公表した調査報告書によると、児童は昨年5月、公園の滑り台を上ろうとした際に上にいた同級生から複数回蹴られ、高さ2・6メートルから落下。背骨と胸骨の計10か所から出血する大けがを負った。児童は約1か月後に登校を再開したが、9月にPTSDと診断された。
児童と同級生は当時、別の児童4人と滑り台の上にいる人を引きずり下ろす遊びをしており、同級生は学校側に「遊びのルールで蹴った」と説明していたという。
市教委は、同級生が児童の「やめて」との訴えを聞かなかったことや、心身に重大な被害を生じさせた結果を重く捉え、いじめの重大事態にあたると認定。保護者に対応策を説明するなどし、今年5月に報告書をまとめた。
報告書には、児童同士のトラブルについて、組織的な連携や保護者との連携を密に行うことなどの再発防止策も明記した。小林巧平教育長は「二度とこのようなことが起きないよう、子どもたちが安心して過ごせる学校づくりに全力で取り組む」としている。