長野電鉄の死傷事故、現場近くの風速計故障か…運転士「雨風が強い」と指令室に連絡も数分で運転再開
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長野県須坂市小山で5月21日、走行中の長野電鉄長野線の普通列車(3両編成)が強風で飛ばされた金属製のパイプ小屋と衝突し、乗客の男性3人が死傷した事故で、現場付近に設置されている風速計が当時壊れていた可能性があることが20日、捜査関係者への取材でわかった。県警は事故原因との関係を調べている。
風速計は、事故現場から約2キロ離れた同市と長野市にまたがる「村山橋」に設置されている。長野電鉄によると、最大瞬間風速25メートル以上を観測すると運転指令室で警報が鳴り、運転を見合わせることが内規で定められているという。
当日は、事故の約10分前に運転士が「雨風が強く、視界が悪い」と指令室に連絡し、約4分間、運転を見合わせた。同社は事故直後の取材では、「警報が鳴るなどの状況はなかった」と回答していた。
同社は20日の読売新聞の取材に対し、国の運輸安全委員会の調査を受けていることや社内でも事故原因や当時の状況について調査を進めているとして「コメントできない」としている。
事故では、先頭車両に乗っていた長野市の会社員男性(56)が頭蓋内損傷により死亡し、2人が頭に軽傷を負った。