魚雷で沈んだ学童疎開船対馬丸の航路、児童が追体験…遺体流れ着いた島で黙とう「悲しみは残り続けるんだ」
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プログラムは当時を想像して戦争の悲惨さを実感してもらうとともに、現在の状況と重ねて子どもたちに考えてもらうことも目的としている。今回同行し、自身も平和学習で沖縄戦に関心を持ったという対馬丸記念館(那覇市)の学芸員、嶋袋
台湾統一を目指す中国は軍事演習を続けており、国際社会は「台湾有事」を警戒している。現実となれば、台湾に近い沖縄県の先島諸島への影響は避けられず、政府は約12万人を船舶と航空機で九州・山口に避難させる計画作りを急ぐ。
ただ、嶋袋さんら対馬丸の悲劇を知る関係者は、当時と同じく有事に無防備な民間船での避難を想定することに不安を拭えない。
内閣府によると、避難に使う航空機や船舶が攻撃対象とならないよう、国際条約で規定された「特殊標章」の船体などへの掲示を検討している。だが、ロシアのウクライナ侵略やパレスチナ自治区ガザでの人道危機でも見られるように、戦時下では民間人も無差別に攻撃対象とされる。嶋袋さんは「対馬丸も戦艦じゃないのは明らかなのに狙われた。安全に避難ができるのだろうか」と懸念する。
追体験に参加した小学6年の児童(11)は現在の状況と重ね、「争いが起きた時の準備より、争いが起きないように話し合うことが大切だと思う」と感じたことを語った。
子どもたちの純粋な思いに触れた嶋袋さんは、こう願いを込める。「将来はこの子たちが先頭に立ち、対馬丸の悲劇を語り継いでほしい。平和の重要性を伝えていってほしい」