[おまかせ菜園フクダ流]エダマメ断根摘芯挿し木栽培 簡単つるぼけ防止


 毎年のように話題にしているエダマメの断根摘芯挿し木栽培ですが、今年もやっています。すっかり定着して、作業も簡単で、植えやすいのでお勧めします。そもそも黒大豆をつるぼけさせないための技術だったのですが、中生エダマメの早まきにも応用でき、普通、5月からまく中生エダマメを3月からまいても、全くつるぼけせずに6月に収穫できました。さらに、じかまきのように鳥に食われることもなく、1カ所に1本ずつ植えられるので種が無駄にならないというメリットもあります。

 エダマメも初期は競い合って発芽させた方が良いようで、12センチポットに30粒前後まきます。ポットに7分目程度に培土を入れ、種を入れて覆土は厚く入れるとエダマメが土を持ち上げてしまうので、種が隠れる程度に薄くします。水を含んで膨らんだ種が表面に出てきてもかまいません。そのまま緑化させます。


 種まき後約10日で胚軸が伸び子葉が開きます。子葉の間には初生葉の芽があり、それが開く前に摘芯作業をするのが良いと思います。芯を手で摘んで倒せば簡単に折り取れます。初生葉が開くまで置くと固くなりはさみで切るようになります。摘芯と同時に胚軸の根元を斜めにはさみで根から切り離します。

 胚軸と子葉だけの竹とんぼ状態のものを挿し木します。挿すのはポットやいろいろなサイズのセルトレーでやってみましたが、一番小さい規格の288穴のセルトレーで十分です。セルトレーには、市販の格安の培養土で十分なので、それを2ミリ目のふるいでふるった土を充填(じゅうてん)します。一度満杯に土を入れてから、指で鎮圧し、凹んだ部分にさらに土を入れます。


 そこに竹とんぼ状態のエダマメを倒れないぐらいに差し込みます。288穴セルトレーは容積が小さいので乾きやすく、毎日水やりが必要です。

 1週間たつと発根します。摘芯した部分からは2本の主枝が伸び始めます。主枝の本葉が開いたら、畑に植えます。ピンセットなしで胚軸を持って引っ張れば簡単に抜けます。植える畑には人差し指でセルの深さと同じぐらいの穴を開けると、セル苗が簡単に差し込めます。株間15センチで順に差し込んでいきます。普通、豆類には肥料は控えますが、挿し木苗はつるぼけしないので、肥料をやればさら増収効果も期待できます。

 6月の夏至の頃には全く同じやり方で黒大豆を断根摘芯挿し木すれば、全くつるぼけすることなく、10月のエダマメとしても、11月の黒豆収穫も、うまくいきます。ただし晩夏の開花時期のカメムシの襲来には要注意です。(愛菜家・福田俊)


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