激辛カレーいじめの対応で自殺した職員の遺族、神戸市と和解…1審で「市が安全配慮義務を怠った」

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 2019年に神戸市立小学校で発覚した教諭4人による同僚へのいじめ問題の対応に当たっていた市教育委員会の男性職員(当時39歳)が自殺したのは、市教委が安全配慮義務を怠ったことが原因だとして、遺族が市に損害賠償を求めた訴訟が、大阪高裁で和解した。2月6日付で、市が遺族に3000万円を支払う内容。

神戸市役所
神戸市役所

 24年5月の1審・神戸地裁判決によると、神戸市では19年10月、教諭4人が同僚に激辛カレーを食べさせるなどのいじめ問題が発覚。市教委総務課の係長だった男性は、教育委員との連絡調整役を務め、長時間の時間外労働や強度の精神的負担が続き、20年1月に精神疾患を発症した後、翌2月に自殺した。

 市は自殺を予見できなかったと主張したが、1審判決は、上司らは男性の不調を認識できたとし、「産業医の診察を受けさせる安全配慮義務を怠った」と認定。約1億2000万円の賠償を命じた。

 市は控訴したが、高裁が和解を勧告。和解条項には労働環境の改善を約束することなどが盛り込まれた。

 市は「早期解決のために和解案を受け入れた。改めてご 冥福めいふく をお祈り申し上げる」とコメントした。

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