インド機墜落、「現場付近で200人以上の遺体確認」…医科大学の寮に墜落し学生5人死亡か
完了しました
インド機墜落の動画はこちら
【ニューデリー=青木佐知子】インド西部グジャラート州の中心都市アーメダバードで12日午後1時半(日本時間午後5時)過ぎ、印航空大手エア・インディアが運航する旅客機が空港を離陸直後に墜落した。同社によると乗客・乗員242人が搭乗していたが、ロイター通信は、墜落現場付近で200人以上の遺体が確認されたと報じた。
搭乗者のうち、これまで国籍別ではインド169人、英国53人、ポルトガル7人、カナダ1人と判明している。在インド日本大使館によると、日本人が搭乗していたとの情報は確認されていない。
印通信社ANIによれば、生存者1人が見つかった。印民放NDTVなどによると、墜落現場は医科大学の寮とみられる。少なくとも学生5人が死亡したといい、数十人の負傷者も出ている模様だ。
エア・インディアの発表によると、墜落した旅客機はアーメダバード発、英ロンドン近郊ガトウィック空港行きの171便。機体はボーイング「787―8型機」。アーメダバードのサルダール・バラブバーイー・パテール国際空港を午後1時38分に離陸した直後、空港付近の市街地に墜落した。
主要紙ヒンドゥスタン・タイムズは、「離陸から30秒後に大きな音がして墜落した」とする生存者の証言を伝えた。NDTVによれば、機体は高度約250メートルの高さから墜落したという。
印航空当局によれば、旅客機から緊急事態を知らせる交信があったが、その後の応答はなかった。事故を受け、空港では航空機の離着陸を一時停止した。
米ボーイング社のホームページによると、事故機は全長57メートル、翼の長さは60メートル。787シリーズは2011年の就航で、世界各国から2000件の発注があり、これまでに10億人以上の輸送実績がある。米CNNによれば、これまで重大事故は起きていなかったという。米国家運輸安全委員会(NTSB)は12日、事故調査チームがインドに向かうと明らかにした。
ナレンドラ・モディ首相は12日、X(旧ツイッター)で「言葉では表せない心痛だ」との声明を発表した。
国際ニュースを英語で読む