「ガザを占領せよ」「アラブ人に死を」…極右政党の閣僚や学生ら「エルサレムの日」祝い行進

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26日、エルサレムの旧市街のダマスカス門前を行進する極右の学生ら=福島利之撮影
26日、エルサレムの旧市街のダマスカス門前を行進する極右の学生ら=福島利之撮影

 【エルサレム=福島利之】イスラエルによる「エルサレムの統一」を祝う「エルサレムの日」の26日、極右の学生ら数千人が旧市街を行進した。パレスチナ自治区ガザで戦闘が続く中、「ガザを占領せよ」と叫ぶヘイトスピーチ(憎悪表現)の場となり、極右政党の閣僚も姿を見せた。

26日、エルサレムの旧市街を行進する極右の支持者ら=福島利之撮影
26日、エルサレムの旧市街を行進する極右の支持者ら=福島利之撮影

 エルサレムの日は、イスラエルが東エルサレムを占領した第3次中東戦争翌年の1968年に定められた。行進では、ユダヤ教の宗教学校の学生らが「アラブ人に死を」「村が燃やされますように」と叫び、パレスチナ人(アラブ人)商店のシャッターを蹴り、パレスチナ人の前に立ちふさがるなどの嫌がらせをした。

26日、エルサレムの旧市街前で支持者らと祝う極右政党「宗教シオニズム」を率いるスモトリッチ財務相(中央)=福島利之撮影
26日、エルサレムの旧市街前で支持者らと祝う極右政党「宗教シオニズム」を率いるスモトリッチ財務相(中央)=福島利之撮影

 極右政党のイタマル・ベングビール国家治安相は、イスラム教とユダヤ教双方の聖地で、宗教対立を避けるためにユダヤ教徒の礼拝が許されていない「神殿の丘」(イスラム教の呼称ハラム・アッシャリフ)を強行訪問し、「エルサレムとガザは我々のものだ」と主張した。

26日、エルサレムで支持者に囲まれ旧市街に入る極右政党党首のベングビール国家治安相(手前左から2人目)=福島利之撮影
26日、エルサレムで支持者に囲まれ旧市街に入る極右政党党首のベングビール国家治安相(手前左から2人目)=福島利之撮影
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