市場でアルバイトをする京東大の留学生=3月、韓国・江原道束草(共同)
 市場でアルバイトをする京東大の留学生=3月、韓国・江原道束草(共同)
 授業を終え、アルバイト先に向かう京東大の留学生ら=3月、韓国・江原道高城(共同)
 韓国の伝統衣装を着て記念撮影をする外国人留学生=5月、慶尚北道・慶山(聯合=共同)
 韓国・永川市の食品加工会社で、ベトナム出身のグイン・ヌ(中央)ら外国人従業員と話す常務の鄭慶鎬(左)=2月(共同)

 ソウルから北東に車で約3時間。日本海を望む江原道(カンウォンド)高城(コソン)に、私立京東(キョンドン)大のキャンパスがある。授業の終わる午後1時を過ぎると、留学生が一斉に飲食店や水産加工場などのアルバイト先に向かった。韓国人はいない。車で学生を迎えに来た水産業の男性が「彼らは地元経済を支える貴重な人材。田舎には若者がいないからね」とつぶやいた。

 「将来を見通せないでいる」。ネパール人のアシシ・グルン(20)は、人気アイドルのBTSすら知らず韓国に来た。留学コンサルタントに「韓国ならすぐビザが出る」と言われたからだ。だが待っていたのは失望だった。(敬称略、共同通信ソウル支局・渡辺夏目、編集委...

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