イスラエル軍、パレスチナ自治区で外交団に警告射撃…「認められていない地域に入った」
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【エルサレム=福島利之】イスラエル軍は21日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸北部のジェニン難民キャンプを視察するため現地を訪れていた外交団に対し、警告射撃を行ったと発表した。けが人はなかった。視察はパレスチナ自治政府が企画し、英仏や日本などの外交官が参加していた。
武装勢力を掃討するとして難民キャンプに駐留しているイスラエル軍は21日の声明で「外交団は承認されたルートから外れ、認められていない地域に入った」と発砲の理由を説明した。
イスラエル紙ハアレツによると、現場は難民キャンプの外で、警告射撃は7発に及んだ。現地からの映像では、検問ゲートに近づいた外交団に対し、兵士2人が小銃で発砲した。外交団は建物の物陰に隠れるなどして逃れた。
ウィーン条約では、外交官の保護が定められている。自治政府は「極悪な犯罪だ」と非難する声明を出した。