「金が払われていない」「何とかしろ」…古賀誠氏の長男、どなり声で要求
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空港ビル社と長男の関係が始まったのは06年のことだった。「空港にマッサージチェアを導入したい」。長男は、当時社長だった鷹城勲(81)(9日付で会長を辞任)に面会し、協力を求めた。「先生の頼みなら」。鷹城はまるで政治家に接するように答え、ビル施設の担当部長だった横田を紹介した。
この年の9月、ビッグ社はアネストとMCに関する契約を結んだ。ただしアネストは、実際の業務を事業者に「丸投げ」。横田はそれに気づいていたものの黙認し、ビッグ社に取引を続けさせた。
長男の要求はMC以外にも及んだ。ビッグ社とアネストは08年、空港内に掲示する広告の代理店契約を締結。アネストが「場所代」としてビッグ社に支払う代金は相場の半額程度という破格の条件だった。
アネストは広告を希望する企業から高額の「掲示料」を受け取り、時には相場の10倍を要求したこともあった。ビッグ社は、アネストに対しては腫れ物に触るように扱い、場所代の支払いが滞るようになっても、強く申し出ることができなかった。
16年に行われた東京国税局の税務調査で、ビッグ社はMC事業に関するアネストへの支払いを経費と認められず、所得隠しを指摘された。すると、横田は別会社経由の支払いを主導。関係が「温存」される中、長男の要求はさらにエスカレートしていった。
22年、ビッグ社は長男側から、あるMC会社を紹介された。設立間もなく、実績も不明だったが、ビッグ社幹部は「長男側に金を流す会社だ」と受け止め、業務を委託した。その後、「もっと広いエリアでMCを展開したい」という長男の要求に応じて取引を拡大。言われるがままの関係が、現在まで続いてきた。