薬王堂関東に初出店 那須塩原 地域密着事業拡大へ
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東北6県でドラッグストアを展開する「薬王堂」(本社・盛岡市)が今月、栃木県那須塩原市に「黒磯鍋掛店」をオープンさせた。薬王堂が関東地方に出店するのは初。最終利益が過去最高を記録するなど、好調な業績を追い風に、独自の戦略でさらなる事業拡大を目指す。(冨田駿)
薬王堂は郊外への出店を得意とし、医薬品や化粧品のほか、食料品や日用品などを幅広く扱っている。薬王堂ホールディングス(HD)の2025年2月期の連結決算は、最終利益が前期比11・8%増の42億7500万円と3期連続で増加し、2期連続で過去最高となった。
薬王堂はこうした好調な業績を背景に、関東への進出を決めた。11日にオープンした黒磯鍋掛店は、同市役所から2キロほど離れた郊外の県道沿いに位置し、売り場の面積は約1200平方メートル。営業時間は午前9時~午後10時で、約50台分の駐車場もある。今後、栃木県内での追加出店や新たな県への進出も計画している。
薬王堂は1978年4月に盛岡市で創業。スーパーマーケット内に店舗を構えていたが、82年11月に矢巾町に1号店を開店すると、徐々に店舗を増やし、2000年5月には県外初となる宮城県に進出した。同年7月には秋田県に店舗を構え、05年9月に株式をジャスダックに上場。出店を重ね、東北6県の店舗数は今年1月に400店となり、15年10月の200店舗達成から9年余りで2倍に増えた。
薬王堂が得意とするのが地域に密着した小商圏型の店舗だ。ドラッグストアの商圏人口は1店舗あたり1万人以上とされるのに対し、7000人規模で出店。近年は5000人でも進出することもあるという。西郷泰広副社長は「築き上げてきたビジネスモデルは関東でも通用するはず。生活を支えるインフラとして各地にモデルを広げ、会社の規模をさらに大きくしていきたい」と意気込んでいる。