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「関鯨丸」2季目、オホーツク海でのナガスクジラ漁に期待…船団長「おいしい鯨肉を多く持ち帰りたい」

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「関鯨丸」の船内で行われた出漁式
「関鯨丸」の船内で行われた出漁式

 下関港(山口県下関市)を母港とする共同船舶(東京)の捕鯨母船「 関鯨かんげい 丸」が2季目の漁に向けて出港した21日、関係者は今季初めて取り組む北海道沖のオホーツク海でのナガスクジラ漁に期待し、鯨肉の安定供給による鯨食文化の普及への貢献などを誓った。(平木和頼)

 関鯨丸の船内で行われた出漁式で同社の所英樹社長(70)は、下関港と仙台港(宮城県)を拠点に4回の航海を行う今季は7月28日に下関港にいったん帰り、8月15日に出港すると説明。「関鯨丸を『下関の船』としてかわいがってほしい」と呼びかけ、一般向けの乗船会を企画する考えを明らかにした。最終的には12月2日に帰港する予定という。

 続いて、関鯨丸の建造に3億円を補助した下関市の前田晋太郎市長(48)の代読として、三木正之・市農林水産振興部長(53)が「おいしく品質の高い鯨肉が陸揚げされると期待している。『鯨の街・下関』として、官民を挙げて鯨食の普及や鯨肉の消費拡大に取り組んでいく」と述べた。

 花束贈呈では、関鯨丸の北嶋晃宏船長(53)と古賀喜政機関長(50)、捕鯨船も含む船団の恒川雅臣船団長(51)が花束を受け取った。恒川船団長は「昨季は悲願だったナガスクジラの捕獲が可能になり、今季は(太平洋に加え)オホーツク海での捕獲に挑戦できる。認知度が低下している鯨食文化を身近にするためにも、乗組員全員が一丸となり、おいしい鯨肉を多く持ち帰りたい」と決意を語った。

 この後、出港準備が整うと関鯨丸は汽笛を鳴らし、下関港岬之町ふ頭から離岸。乗組員と家族・関係者らは色とりどりの紙テープ計約300本を握り合ったり、手を振り合ったりし、7月の帰港までの別れを惜しんだ。関鯨丸は日本海を北上し、25日からオホーツク海でナガス漁に入り、今季の漁をスタートする。

船長「全員無事で漁を終えたい」

 関鯨丸の航海を指揮する北嶋船長は、乗組員約100人のトップとして「全員無事で漁を終え、捕獲の成果も上げ、おいしい鯨肉をたくさん消費者に届けたい」と力を込める。

船橋のコンパスの前に立つ北嶋船長
船橋のコンパスの前に立つ北嶋船長

 2年目の今季は初めて北海道沖のオホーツク海で操業し、ナガスクジラを捕る。出港後、最初の漁であり、「漁期全体の出来を左右する」と気合が入る。ナガスは大型のため1日に1頭しか引き揚げられない。オホーツク海での漁は36日間ほどを予定しており、「捕獲目標である25頭は確保したい」と強調する。最終的にナガスの捕獲可能枠の60頭を捕り切る目標を達成するためだ。

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