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あしなが育英会奨学金、半数以上が不採用に…物価高や「全額給付型」変更で申請者増

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 病気などで親を亡くしたり、親に障害があったりする子供を支援する「あしなが育英会」(東京都)の奨学金で、高校生向けの奨学金を希望する人の半数以上が不採用になる事態となっている。返済義務のない給付型への制度変更や物価高騰などが重なり、申請者数が増えたことが背景にある。(河津真行)

 あしなが学生募金事務局によると、千葉県内では2024年度、高校奨学金に112人の申請があったが、半数以下の47人しか採用できなかった。

 50人前後で推移していた申請者数が近年、大きく増えたためで、22年度の申請者数は64人、23年度は92人と右肩上がりの状況だ。これに伴い、不採用者数も増え、22年度は21人、23年度は58人、24年度は65人に上った。

 同会が申請者数が増加した要因とみているのが、奨学金の制度変更だ。同会の高校奨学金は22年度まで「貸与・給付一体型」で、奨学金の一部を卒業後に返還する必要があった。

 だが、遺児らのその後の経済的負担などを考慮して、23年度に「全額給付型」に変更したことで人気が高まった。近年の物価高騰も重なり、申請者数の増加に拍車をかけた。

 同会の担当者は「経済的な理由で進学をあきらめる子供を一人でも減らすため、多くの人にご支援とご協力をお願いしたい」と話している。

 奨学金を利用して学ぶ学生も支援を呼びかけている。

 5歳の時に乳がんで母親を亡くした東京情報大(千葉市若葉区)3年の男性(20)は、あしなが育英会から年48万円の奨学金貸与を受けながら、学習支援システムの構築について学んでいる。

 小学1年の時、父親と一緒に東京から祖父母が住む新潟市に移り住んだ。父親は東京での仕事を辞め、小さい男性の面倒を両親にみてもらいながら働いた。だが、仕事がなかなか安定せず、男性は「お金の話はしなかったけれど、経済的な苦しさは感じていた」と振り返る。

 「高校卒業後は就職しよう」と考え、工業高校に進んだが、高校で学ぶうちに情報系の学問をより深く学びたいと思い、大学進学を志すようになった。希望に合致したのが東京情報大だった。首都圏への進学は学費に加え、生活費の負担も重い。そこで、同会の奨学金を利用したという。

 食料品や光熱費が値上がりする中で、奨学金の存在は大きい。男性は「あしなが育英会からの奨学金がなかったら、本当に生活は苦しくなっていた。多くの人に会の存在を知ってほしい」と訴える。

       ◇

 男性ら同会の奨学金を受ける学生らが19、20、26、27日の4日間、JR千葉駅東口やJR船橋駅南口など県内主要駅前の街頭で募金活動を行い、協力を呼びかける。時間は正午~午後6時。活動の詳細は、同会ホームページで確認できる。

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