夜間中学 夢へ一歩<「あけぼの」 開校・入学式>
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外国籍含む10~70代 「ともに成長したい」
和歌山市が今春、県内で初めて設置した夜間中学「和歌山あけぼの中学校」の開校・入学式が12日、行われた。様々な事情で義務教育を十分に受けられなかった人や外国籍の人の学びの場として期待される。(古賀愛子、豆塚円香)
新入生は外国籍の2人を含む10~70歳代の9人。同市六十谷の市立和歌山高に設けられた同中で、1日4授業(各45分)を受ける。習熟度などに応じてコース分けし、学習を進める予定だ。
体育館で行われた式典で、尾花正啓市長は「多様な仲間との出会いは視野を広げ、人生を豊かにしてくれる」と式辞を述べた。藤範登志美校長は「互いを尊重し、ともに学び合いましょう。学校で学んだことを生かして、自分だけの特別な才能を見つけ、伸ばしていってください」とあいさつした。
その後、新入生代表が「仕事や家庭のことでなかなか自分の時間を持てず、もっと勉強したいと思っていたが、機会がなかった。しっかりと勉強し、将来の夢に向かって一歩ずつ進んでいきたい」と述べ、「ともに学び、ともに成長し、ともに未来を築いていきましょう」と呼びかけた。
人間関係に悩み、中学校にほとんど通えなかったという同市の女性(56)も入学した一人だ。
式典後の取材に「和歌山あけぼの中の生徒だと胸を張って言える。同じように、学校に通えなかった人に学び直しの機会として夜間中学の存在を知ってもらいたい」と語った。
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同中の定員は1学年20人程度。まだ定員に達しておらず、市教育委員会は生徒の募集を続けている。4月以降の入学も可能という。
問い合わせは市教委学校支援課(073・435・1139)。同中(073・488・9020)も相談を受け付ける。