山口県立大学の南キャンパス跡地から基準値を上回る鉛やヒ素などの有害物質…215区画のうち12区画で
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山口県は、土壌汚染対策法に基づき県立大南キャンパス跡地(山口市桜畠3)で実施した土壌汚染状況調査について、敷地内全215区画(1区画は10メートル四方)のうち12区画で基準値を上回る鉛やヒ素などの有害物質が検出されたと発表した。地下水の調査結果に異常はなく、周辺環境への影響はないという。
県学事文書課によると、県立大は南キャンパスの建物が老朽化したため、2023年度末までに現在の北キャンパスに移転。解体工事に先立ち24年4月~今年1月、県が調査した。
検出された有害物質は区画によって異なり、鉛は基準値の1・2~1・3倍、ヒ素は1・2~2・2倍、フッ素は1・8~2・5倍だった。看護栄養学部が実験や研究で試薬を使った校舎や、廃液の保管場所などがあった区画という。
県は今月以降に始める解体工事の期間中に、土壌を入れ替える方針。