京都の5私大下宿生の生活費、1日740円…家賃も増え「食費くらいしか抑えられるものがない」

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 下宿生の暮らしは、アルバイト依存で厳しさを増すばかり――。月々の仕送りから家賃を差し引いた下宿生の「1日当たりの生活費」は平均740円(前年度比38円減)。京都の私立大5校に子どもを通わせる保護者を対象に、京都私立大学教職員組合が2024年度に実施した金銭負担調査から、年々苦しくなる家計の状況が浮かび上がった。(矢沢寛茂)

 昨年5~9月、立命館大、同志社大、龍谷大、京都先端科学大、京都橘大に在籍する学生の保護者5473人から回答を得た(以下、金額は平均値)。

 特に負担が大きいのが、入学金を含めた納付金を払う新入生の保護者だ。文部科学省の最新の調査(23年度、全国)では、納付金は136万5281円。初年度の納付金負担について、私立5校の保護者の95・5%は「大変重い」「重い」と回答した。

 回答者の53・7%を占める下宿生の保護者は、入学後に仕送りが始まる。24年4~12月の仕送りを含めた費用は286万5327円で、家計収入(956万9001円)に占める負担は29・9%にもなった。

 仕送り額だけを取り上げると、4~12月の合計は前年度の同時期比較で1万8479円減少し、72万2431円となっていた。一方、家賃など住居費は5万2633円増え、48万9434円だった。学生は節約やバイトでやりくりするほかない。下宿の新入生のバイト収入は月3万8609円で、3690円増えた。学生がバイトで生活費を賄おうとする傾向は年々強まっている。

 自宅生、下宿生問わず、卒業までを見越した教育資金も用立てておかねばならない。奨学金を申請予定の新入生は4ポイント減の43・3%。「返済義務がある」などとして、利用を避ける割合が増えた。67・2%は積み立てで対応し、月々1万4844円、平均で16年余りをかけて幼少から長期間、積み立てていた。借り入れを充てた割合は26・8%と、前年度比で4ポイント減った。

 京滋地区私立大学教職員組合連合の吉岡真史執行委員長(立命館大特任教授)は「学生には食費くらいしか抑えられるものがなく、限界に近い。このままでは高等教育のあり方だけでなく、将来の社会や経済に破局的な影響を与えかねない」と話している。

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