地震で倒壊したバンコクのビル建設計画、タイ政府「資材に問題があった可能性」…調査チーム発足
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【バンコク=佐藤友紀、北京=吉永亜希子】タイ政府は3月30日、28日の地震によりバンコクで倒壊した高層ビルの建設計画の問題点を調べる専門家の調査チームを発足させた。調査員らががれきを回収し、4月上旬にも結果を報告する。
ペートンタン・シナワット首相は3月29日、「バンコクには他にも高層ビルがあるのに、このビルだけ倒壊した。どのように建設・設計が承認されたのか調べる必要がある」と述べ、アヌティン・チャーンウィラクン副首相は30日、「鉄鋼などが使用された資材に問題があった可能性がある」との見方を示した。
タイや中国のメディアによると、倒壊したビルはタイ建設大手「イタリアンタイ・デベロップメント」と中国国有建設会社「中鉄十局」の共同企業体が建設を請け負っていた。工事は2020年に始まり、全体の30%まで進んでいたという。中国メディア「財新」は中鉄十局の公式SNSアカウントの情報として、同社が海外で初めて請け負った超高層建築だったと報じた。
タイ・カセサート大工学部のアモーン・ピマンマ教授は「資材の品質が低く、耐震性を十分考慮していなかった可能性がある。耐震基準などの見直しが必要だ」と指摘した。タイの技術者らで構成する「エンジニア協会」のスチャチャウィー・スワンサワット元会長は「調査に際し、日本のような知見がある国に助言を求めるべきだ」と述べた。