南陽荻小跡地 県内最大規模のペット用施設に 来春開業 校庭や校舎にドッグラン整備へ

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小学校跡地の活用方法を話す加藤社長(右)ら(24日、南陽市役所で)
小学校跡地の活用方法を話す加藤社長(右)ら(24日、南陽市役所で)

 今月末で廃校となる南陽市立荻小学校の跡地に、県内最大規模のペット用施設が整備されることになった。校庭をドッグランとし、カフェなども設置。来年春の開業を目指すという。

 事業を提案した同市の建設会社・加藤組と市が24日、跡地利用に係る基本協定を締結した。加藤組は同小の校区にあり、加藤敦之社長(38)は卒業生。4月初旬にも売買契約を結ぶ。

 同小の敷地面積は約8763平方メートルで、校舎は1989年に建設された鉄筋コンクリート2階。構想によると、校庭約4300平方メートルをドッグランとするほか、校舎2階にも約340平方メートルの屋内ドッグランを整備。さらに1階にカフェレストラン、2階に貸しオフィスなどを整備する。総事業費は約5000万円。

 締結式で加藤社長は「荻小は地域の最後の光。地域とつながりながら新しいことをし、明るさを取り戻したい」と意欲を示した。

 白岩孝夫市長も「現代のニーズにマッチし、将来性を感じる」と期待を寄せた。

 同小は、旧荻小と旧小滝小が統合して2013年に開校。両小とも1873年(明治6年)以来の歴史を刻み、卒業生は計4000人を超える。23年度で休校となり、今月22日に閉校式典が行われた。

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