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介護施設で77歳女性が薬物中毒で死亡 裁判長「実験台として向精神薬を服用させた身勝手な犯行」 元職員の42歳男に懲役8年の実刑判決 遺族「非常に無念。あまりにも短すぎてショック」

長野地裁松本支部

殺人の罪などに問われた男に懲役8年の判決が言い渡されました。長野県下諏訪町の望月大輔被告(42)は、2022年、勤務していた塩尻市の介護施設で入所者の77歳の女性に向精神薬を飲ませ、薬物中毒により死亡させた殺人の罪などに問われていました。

26日の判決公判で、永井健一裁判長は「実験台として向精神薬を服用させた身勝手な犯行で、厳しく非難しなければならない」としました。

その上で、「向精神薬の量は明らかでなく、女性を殺害する動機も認められない」として傷害致死罪を適用し、検察の懲役17年の求刑に対し、懲役8年の実刑判決を言い渡しました。

被害者の遺族は、判決を受けて「非常に無念です。あまりにも短すぎてショックです。亡くなって間もなく3年になります。それを考えると、もう少し長い刑で良かったと思います。(被告人には)素直に自分のやったことを認めて、地に足をつけて、反省してほしいです。(裁判に)今回参加させて頂いて非常に憤りを感じてます。平常心でいるのが耐えられませんでした。自分の意見を述べられて良かったです」とコメントしています。

弁護側は控訴しない方針です。

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長野放送ニュース

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